2010年・秋・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
一粒の葡萄
アンティークなガラス皿
骨董品好きなお友だちが、旅した会津若松で見つけてきてくれた
アンティークの小皿です。
亀の甲らみたいな模様が施されていて、少し
霞がかかったような半透明。
金平糖なんかいれたら かわいらしい。
柔らか〜な涼しさです。
生けているのは 露草です。はい、これ、食べられます。
お味は、、、葉っぱの味です。
もう一つは、白菜のようなトウモロコシのような?
珍しい模様のペア。
この葡萄色がいいんですよね。素敵!
ちょうど、弟のお嫁ちゃんが送ってきてくれた
ピオーネを乗せると ぴったりです。パチリ。
ぶどうって言えば、
『一房の葡萄』の、有島武郎さんですよね。
絵が好きなのに西洋絵の具が買えなくて、
クラスメイトの持っている 藍色と紅色の絵の具が
欲しくて欲しくて、
とうとう盗んでしまう男の子が出てきます。
そうなんですよね、藍と紅って色は、特別で
原色を混ぜてできる色ではないですよね。
首のところでブツリと揃えた髪型の
女の先生が、翌日、
絵の具の持ち主の男の子と、
盗んでしまって落ち込んでいる男の子の間を
取り持ってくださるのです。
そして、窓から身を乗り出して
実っている葡萄をもぎ取ると、房の真ん中から
銀色のハサミでパチン、と切ります。
仲直りした少年 ふたりの手のひらの上に、
半分ずつ乗せてくれるのです。
大正時代のお話です。
昔の葡萄ですから、きっと今より
酸っぱかったことでしょう。
そして その葡萄の色も、
藍色と紅色の絵の具を使わなければ
出せない色なのです。
弟のお嫁ちゃんが送ってくれた 種なしピオーネは、
酸っぱくなくて たいそう甘くて、プリプリでした。
どこからともなく・・・
と、撮影をしていましたら、現れる白い影・・・。
ぺろん!!
あ、なめた? なめたの?プリンちゃん、・・・勝手になめちゃ だめじゃん!
しゅん、としてます。プリンちゃん。
はい、一粒あげましょう。
・
「くれるの?? わーーーーーーーーい、カポ!!」
あ、だめ、丸呑みはダメよ。
咽に詰まっちゃうよ。危ないよ、出して、出して。
・
はい、少しずつ、少しずつよ・・・・ね。
あ〜、プリンちゃんたら、 グイグイ ひっぱってるぅ〜。
・
「あ〜、美味しかった! また、写真、撮る? いつ撮る? いつでもいいよ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2010.09.23
蒼いビールを貨物船が通る?
『吉備土手下麦酒普段呑み場』にて
続けて書くと、わからないですね。
『吉備土手下麦酒普段呑み場』→HPって、
岡山の吉備にある、旭川の土手のすぐ下にある地ビール工場で
普段にお気軽に呑める場所
・・・って意味です。
あるんですよ、岡山市にも とっても美味しい地ビールの
産直工場で、すぐ呑めちゃう処。
工場っていっても、オーナーが自ら、民家を改造なさって
ビール醸造所を作っちゃったのそうなのです。
1階が工場、2階とロフトが客席です。
並びました〜。色とりどりの麦酒。
左から、「瀬戸の憂鬱」は、瀬戸内海のイメージで
フルーティーでさっぱりした呑み口。イケルイケル。
青い色はクチナシの色素だそうです。
「クリスタルバーレーワイン 北方村」は、麦のワインです。麦の糖質だけを使って
果実酒のような甘みを出しています。
「吉備の烏」は、フレーバータイプの黒麦酒。
岡山の真っ黒なお城・烏城にあやかって付けたそうです。
「生姜の麦酒」は、岡山県津山産のショウガを手絞りにかけて
香料は一切不使用。
ホップを半分に減らしてショウガの搾りかすを加えています。
夏でしたが、ほっかほか。体に良さそう!!
1ジョッキで、350円〜500円程度。
びっくりでしょう? すっごくリーズナブル!!
さらに、こちらは、食べ物の持ち込みが可、なのです。
朝釣ったお魚を持ち込んで、
仲間とお刺身をいただきながら・・・ってことが
できちゃうのです。
今時、こんなお場所、珍しいですよね。
いちばん上の ロフトからは、旭川と土手が見渡せます。
クーラーは無いのですが、川面を渡る風が ヒューンと流れてきて
いっそう涼やか。
蒼いグラスを透かしてみてると、
荒井由美さんの ♪ソーダ水の中を〜 貨物船が通る〜♪
が、流れてきそう。
麦酒だから、貨物船、酔っぱらって沈没しませんように・・・(?)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2010.09.20
130年前の風
『アートスペース・油亀』さん
私の故郷は 岡山です。
岡山市の後楽園の近くにある高校に
自転車通学していました。
その毎日通っていた路の一角に
出石(いずし)町という、空襲を
まぬがれた地域があります。
中でも『油亀』さんは130年前の建物です。
昔は 油の量り売り屋さん。
今は、アートギャラリーです。HP→油亀HP
帰省したとき、こんな企画展をしてらっしゃいました。
太田三郎さんの「出石町の家」。
日本戦没学生の手記、「きけ わだつみのこえ」に寄せた作品たち。
お線香の火で全部のページに穴をあけた白い文庫本を
桜の襟章でとめた『桜文庫』。
行方不明となった兵士の肖像を切手シートにした作品、
などが並びます。
スタッフの方が、お茶とお菓子を出してくださって
丁寧に 説明をしてくださいました。
中でも、わたしの目をひいたのは、
太田三郎さんが収集なさった 戦前の器たちです。
この美しい なみなみ模様・・・。
ぼかした藍いろの、なんと あでやかなことでしょう。
お茶碗2客と、小皿2枚を譲っていただきました。
気になるお値段ですが
なんと、お茶碗は1400円。
小皿は 800円。
たいそうお安くしてくださって 申し訳ないです。
(東京では考えられないお値段です)
うちに連れて帰って、保存時の汚れを落としたり
底にヤスリをかけたり 磨きをかけました。
今日から、我が家での歴史が始まります。
さあ、お行儀よくして
小皿に 乗りますは、ワンコクッキー。
新潟の蕎麦職人・聡美ちゃんご推薦の
妙高高原のこだわりのケーキ屋さん
「やまきん」さん特製の
ワンコ専用クッキーです。
いい子にして 『待て』しているシルヴィーとプリンちゃん。
はい、どうぞ!
・
ぱくり。
一枚 一秒。丸呑みプリンちゃん。
ちょっと待って、咽に詰まっちゃうよ〜。
ぺろん! おいしかったヨン。
「あたしも!、あたしも、食べていい?」
プリンちゃんの勢いにタジタジ。
しずかに待ってたシルヴィーちゃん。
はい、どうぞ。
よっこいしょっ、と。
ぱく!
「・・・お、お、おいち〜〜〜〜、ぺろぺろ〜」
「美味しくって 二枚舌になっちゃったわ〜どうしましょー」
「やまきん」さんのワンコクッキー、よっぽど
いいお味だったのね。
よかったね。
蕎麦職人の聡美ちゃんに 感謝だね。
(君たち、視線で 要求していない?)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2010.09.19
産後ママの本
『産後ママの体と心 トラブル解消BOOK』
こんな本が出ました〜。
『産後ママの体と心・トラブル解消BOOK』1200円
「すくすく子育て」の
NHK出版さんからです。
こちらでご購入いただけます →アマゾン
産後のママの体や心の不調、その原因、解消法など
詳しく、図解と共に ひも解いてゆきます。
わたしは、カバーと中身のイラストを
担当させていただきました。
左が印刷されたカバー。
右が 原画です。
どうしても、オレンジ系の色はくすんでしまうのですが、
印刷所の方、よく頑張ってくださいました。
いい感じに出ています。
・
中身は こんなふうです。
「腰痛予防の体操をするでしゅ! ワンコも腰痛になりましゅよ」
・
「カバー裏は こんなふうでしゅよ」
ペシッ!
「あ!チョウチョさん、飛んでっちゃった〜!
叩いてごめんね、さよなら、またね〜〜」
シ、シルヴィーちゃん? さよなら またね、って、あなた・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2010.09.14
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